夢の国で働いていた僕が世界一接客態度が悪いと噂のお店に行ってきた!!(記事の終盤のみ真面目です)
こんにちは!!
皆さんは世界で一番接客の質が低いと言われているレストランをご存知でしょうか?
僕は聞いたことがなかったのですがどうやら接客が悪すぎてギネスブックにも載ったことがあるほどらしいんです。
そんなお店が本当にあるの!?って思いますね?
それがあるらしいんですよ!ここイギリスのロンドンに!!!
これは行くしかない!
[目次]
- 何故世界で最も質の悪い接客と言われているのか?
- お伝えしなければならないこと
- 噂のレストラン。その名はWong Kei
- レビューを始める前に...
- いざ!入店!
- ようやく着席。お次は一体なにが来る?
- ご注文はいかがなさいますか?
- 超高級イタリアン「ラーメン二郎」知らないの?
- 化けの皮が剝がれる瞬間
- 着丼!!!
- 本当のことをお話しします。(ここだけは絶対読んで!)
何故世界で最も質の悪い接客と言われているのか?
意気込んだは良いものの小心者の僕は事前に下調べをしてから行くことにしました。
調べていくうちにこのレストランの接客が世界最悪だと言われる所以が見えてきたのでまずはそちらからご紹介しましょう。
・店内に入ると店員が
「How many?!(何人だ?!)」と機嫌悪そうに叫ぶ。
・人数を伝えると
「Sit down!(そこに座れ!)」や
「Up stairs!(2階に行け!)」などと、
常に命令口調。
・他のテーブルが
空いていても相席にさせられる。
・メニューは
テーブルに投げ渡される。
・沢山注文すると
「頼みすぎだ!!」と怒られる。
・「料理が来てないんだけど」と尋ねると「I don't know(知らないよ)」と言われる。
・料理も
手裏剣を投げるかのごとく投げ渡される。
・接客の悪さに耐えきれず怒って帰ってしまう人もいたとか。
・会計は現金のみ対応。
会計したいことを伝えると、席会計をしてくれる時もあるが
「カウンターへ行け!」と言われることもあるのだそう。
・店員同士の私語は当たり前。
とのことでこれはなかなかひどい。。。笑
この時点で怖気付き行くのやっぱり辞めようかななんて思っていたのですが、最近は安くてまずい飯しか食べていなかった貧乏学生の僕。
このお店のうりであった「安くて量も多くてしかも美味い」という言葉に負けて行ってみることに。
お伝えしなければならないこと
レビューの前に言っておかなくてはいけないことがあります。
夢の国関係者の皆様、勝手にこのワードを使ってすみませんでした!!!!!!問題であるということでしたら速攻で消しますのでこのブログのコメント欄かTwitterのダイレクトメッセージでお知らせください(僕のTwitterアカウントです:@JapalithBlog)
皆さんも勘違いしないでくださいね!?世界は広いんですから!!
もしかしたらあなたが想像している夢の国とは全然違うもののことを言っているかもしれませんよ!!
世界にはたくさん国がありますから。「Dream Country」という国があったっておかしくないでしょう?
これで勘弁してください。夢の国の皆様
茶番はここまでにしておきましょう。
噂のレストラン。その名はWong Kei
さて、世界一接客態度が悪いことで噂のお店の名前は「Wong Kei(ワンケイ)」!
ロンドンの中華街SOHOエリアに大きくそびえ立っているので行けばすぐ分かるでしょう。
最寄駅は
レイチェスター・スクエアか、ピカデリーサーカスです。
レビューを始める前に...
先に結論を述べると読者の方々を少しがっかりさせてしまうかもしれませんがあえて言います。
事前に調べていた情報はほとんど全てがデタラメでした。
このレストランの接客はとても素晴らしく、某有名テーマパーク顔負けのハイレベルで細かいところまで行き届いた素敵な接客を提供されてしまい、悪口を書いてやろうと意気込んで振り上げた拳の行き先を失ってしまいました。
それを踏まえた上で早速入店していきましょう!
いざ!入店!
入店してまず初めに驚いたのがお客様の数です。午後の4時に訪れたにも関わらず店内は適度に混んでいました。
驚いたのも束の間、入店してすぐに遠くにいたスタッフが僕を見つけてくれました。さすが人気レストランのスタッフは視野も広いです。
席に案内してもらえると思ったのですが彼はこちらに近づいてくることはなく、人差し指を上に立たせながら僕を無言で見つめています。
上の階に行けということでしょうか?
さすが一流レストラン。みなまで言う前に察しろということなんでしょう。
これほどまでに人気なレストランともなると誰でも入店できるわけではありません。少ない指示で全てを理解できる教養を備えた人物でなければいけないのです。
つまり店側も客を選んでいるということ。
これには恐れおののきました。
しかし私はそれを顔に出すことはなく落ちついて上に上がるための階段を探すのですがそれが見つからなかったのです。
スタッフの方は不満げな表情をしながら人差し指をつきたたせて再度僕に何かを問いかけているようでした。
そこでようやく僕は気付いたのです。
彼らは「何名様ですか?」と僕に聞いていたのです。
これには思わず赤面してしまいました。
僕が一流のレストランに関してのマナーを身につけていない低階級の人間であることがここで露呈してしまったのです。
急いで「一人です!」と答えましたが
お店から追い出されてしまうのではないかとヒヤヒヤしました。
すると彼は突き立てていた人差し指を90度回転させて今度は左を指差しています。
指の指す方向には席があるので、「座ってください」という意味なんだろうと理解しましたが、そこに空席のテーブルはありませんでした。
ここで先人たちのレビューに書いてあったことを思い出します。
「このお店では相席が当たり前だ」という文言を。
急いで僕は相席してくれそうな相手を探し、「隣いいですか?」と尋ねて座りました。
するとスタッフも満足気な表情。これはつまり合格ということでしょう。僕がこのレストランを利用するのに必要な最低限の教養があると彼らに認められた瞬間です。
事前にレビューを読んでこなかったら彼の人差し指の意味を僕はきっと理解できなかったでしょう。そうとなれば僕は赤っ恥を書いて店から追い出されていたかもしれません。
これに関しては先人たちに感謝です。
このスタッフは僕の入店から着席までの全てを人差し指1本だけで成し遂げたのです。やはり一流と言わざるを得ません。
そこらのB級レストランで働くスタッフでは到底できない匠の技だと僕は確信しました。
ネットの情報ではスタッフが命令口調であったり、怒り口調であったりするなどとなんとも酷い言われ方をされていましたが、そんなことは一切ありませんでした。
彼らは静かでおとなしく、無口。その姿はまるで英国紳士のように僕は感じました。
ようやく着席。お次は一体なにが来る?
着席後すぐに彼はお箸やレンゲ、それにジャスミンティーを運んで来てくれました。
イギリスのレストランでは水道水以外の飲み物が有料となっているのでお茶が無料で飲めることに関しては純粋に嬉しかったです笑
皆さんはこの画像を見て何を思うでしょうか?
とても芸術的な並べ方だ思いませんか?
一見乱雑に並べられているかのように見えるこのお箸とナフキン。
ここには彼らなりの美学と規則性が存在するのです。
なんだか大学2年の頃に履修した流体力学を思い出し、懐かしい気持ちにさせられてしまいました。
ご注文はいかがなさいますか?
さて、メニューを決めなくてはいけないわけですがメニュー表がありません。スタッフに「メニュー表をいただけますか?」と尋ねると、彼は「あそこにあるよ」と親切に教えてくれるのでした。
もちろん本当に「あそこにあるよ」と言ったわけではなく、人差し指でメニュー表が束ねられている場所を指差すのみでした。
一流レストランではメニュー表を自分で取りに行くのがセオリーなのでしょうか、もしくは注文したい料理を事前に決めてくることがマナーだったのかもしれません。
これはとんだ失態
品数が豊富なので、どれを注文しようかとても悩みました。
貧乏学生の僕はここで選択ミスをすることはできません。
夢中になってメニューを選んでいると背後に何か違和感があることに気づきました。振り向いてみるとなんとそこには紙とペンを持って無言で佇むお年寄りのスタッフがいるではありませんか!!!
その洗練された佇まいもさることながら、お客様がメニューを決めてから実際に注文するまでのインターバルを極限まで縮めたいという想いから生まれたのであろう行動がこの「背後でジッと待つ」なのでしょう。
僕は体感しましたよ、究極のホスピタリティを。もうね、行くところまで行っちゃってるなって僕は思いましたね。
その姿は英国紳士と侍を足して2で割ったかのようななんとも言えないとても神聖なもののように僕の目には映りました。
僕はまだ何にするか決められていませんでしたが「早く決めなくては」と焦ってしまい、適当に目に飛び込んできた料理名を彼に告げてしまいました。
おかげでじっくり選ぶことができなかったのですがよくよく考えてみるとこれで良かったのです。なぜならこの一流レストランの料理はどれも一流なのだから。どれを注文したって舌を巻くほどデリシャスに決まっているのです。
超高級イタリアン「ラーメン二郎」知らないの?
そうこうしているうちに隣に座っていた女性が食事を終えたようです。やはりここでの品々はどれも量が多いらしく女性一人では食べきれなかったみたい。ちなみにお持ち帰り用のパックは1つにつき50ペンス(日本円で70円くらい)
彼女がお会計をするために席を立つとスタッフは食器を片付け、テーブルを拭きに来たのです。
僕は驚きました。
こんな一流のスタッフにテーブルを拭かせるだなんて!彼女は一流レストランのマナーをわきまえていなかったのでしょうか?
関東に在住の方だったら、かの有名な超高級イタリアンレストランの「ラーメン二郎」をご存知でしょう。
そこでは自分の使った食器は自分で片付け、テーブルも自分で拭くのが常識でありマナーです。
しかしここWong Keiではそういったことはお客様には求めません。お客様が気持ちよく帰っていただくためならば自分たちは努力を惜しまないのです。
なんて素敵なレストランなんだ!と驚嘆していると今度はなんとテーブルを拭いたその雑巾で彼は僕のまだ未使用のお箸を拭き始めるではありませんか!!!
これには流石の僕もドン引きしてしまいましたよ。
本来なら自分たちの厨房で皿洗い担当のスタッフが入念に食器を洗ったはずなのにも関わらず、それでも納得のいかなかった彼。
その清潔さに限界までストイックな姿勢に思わずドン引きしてしまいました。
ドン引きを通り越してもはや恐怖すら感じました。
これが匠。常人では到底なすことのできない領域。
ネットではお皿が汚れたまま出てくるだとか不衛生だとか、そんな書き込みが散見されましたがそれらは全くの事実無根であることがここで証明されました。
衛生面に関しての悪い書き込みはおそらく全て同業他社からの妨害行為だったのでしょうね
化けの皮が剝がれる瞬間
彼らが私たちに提供するサービスがあまりにもハイクオリティだったために僕は思わず嫉妬してしまいました。
僕は心の汚れた人間です。非の打ち所のない彼らを見て、僕は化けの皮を剥がしてやりたくなってしまいました。
方法は簡単です。あまりにも無口で英国紳士を気取る彼らに卓上に置いてあったソースについて尋ねるのです。そうすれば彼らも口を開かざるを得ないでしょう。
いざ!
僕「Excuse me. I'd like to ask you.What's this?(すみません、お尋ねしたいのですがこれはなんですか?)」
スタッフ「%$@##$$@@!#$%」
僕「Sorry?(なんて?)」
スタッフ「#@!#$$$$%$#@@$%%^&」
僕はショックでした。彼の言っていることが全く理解できなかったのです。
ここもやはり彼らが一流だからなんでしょうね。上流階級の言葉が全くわからなかったのです。
しかし英語ではないことは確かでした。
最後になって彼女もようやく僕が上流階級の生まれではないということに気づいたのか、英語で「HOT!! HOT!!!! VERY VERY HOT!!!!!!!」と怒り口調で言われてしまいました。きっと上流階級の言葉が理解できなかった僕にしびれを切らしたのでしょう。
しかしこれで化けの皮が剥がれる瞬間を捉えることができました!!
そりゃいくら一流レストランのスタッフと言えども24時間ずっと気を張っているわけではないということ。たまにはその英国紳士のマスクが剥がれることだってあるのです。
今回初めて見つけた彼らの非。
ここまでくると彼らのこの欠点ですら愛らしく感じてしまいますね。
ほとんどの場合彼らはお客様の前では紳士的ですが、仲間同士ではなにやら怒号にも聞こえるような大きな声で話し合っているのが聞こえます。
上流階級の言葉で会話しているので内容はわかりませんが、彼らのことなのできっとこのレストランの行く末について話し合っているのでしょう。
着丼!!!
注文してから10分ほどで着丼。
僕が注文したのは「Pork Chop and Aubergine on Rice」だそうです。写真では分かりにくいかもしれませんが量はやはり多いです。値段は7ポンド。日本円で1,000円くらい。
少し高いですよね(T ^ T)
他のブログで読んだ情報などによるとほとんどのメニューが4ポンド前後と聞いていたのでとんだ誤算でした、、、貧乏学生にはかなりの痛手
ロンドンの物価高騰に伴い値段も高騰したようです。
それでもロンドンの中心街でこれだけの量を食べようと思うと確実にもっとお金がかかるはずなのでそれと比べればやはり7ポンドは安いです。
ナスやポークは食べ応えがありとても美味しかったです。
最後はカウンターでお会計をして終了。
現金のみでカードは使えないのでご注意ください。
レジの横には「No Chip(チップ入りません)」の文字が!
ここまで最高の接客をしておいてチップはいらないと言うんですから本当に謙虚だですよね!
本当のことをお話しします。(ここだけは絶対読んで!)
いかがでしたでしょうか?
長々と茶番に付き合わせてしまい申し訳ありませんでした。
もうお気づきだとは思いますが、作中で「一流」だとか「最高の接客」だとかっていうワードが頻出しています。
これは本当にそう思っているわけではなくWong Keiのこの一風変わった接客スタイルを皮肉っているというギャグですのでよろしくお願いします。
しかし実際のところ彼らの接客はそれほど悪いものではありませんでした。混んでいる時間帯ではなかったからかもしれません。
おそらく命令口調になってしまうことや雑な対応、雑に物を渡してしまうことなどは、英語力が不十分なだけであったり、忙しすぎることが原因なんだと思いました。
10年ほど前までは本当に本当に接客態度が最悪だったみたいです。しかし経営者が変わり経営方針が変わったため、接客についても考え直したのかもしれません。
なのでありえないほどの最悪な接客を見たくて行く人はあまり期待しないほうがいいでしょう。
しかしとても美味しい料理が大量に、しかも格安で食べられることは事実ですのでロンドンを訪れた際は是非行って見てください(^ ^)
番外編も書いてみました!
是非読んでみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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それではまた次回お会いしましょう!